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新卒社員クロストーク|食品商社の営業って、実際どう?

2026.01.30
新卒社員クロストーク|食品商社の営業って、実際どう?

はじめに

2025年4月に入社した新入社員3人が、8か月の研修を終えてそれぞれの配属先へ向かうタイミング。

『食品の商社ってどんな仕事?』

『営業って難しい?』

そんな就活生の疑問に、3人が自分たちの言葉で本音を語ってくれました。

食の仕事の奥深さ。商社ならではの“つなぐ”役割。

そして同期だからこその支え合いと成長。

3人の会話を追っていくと、仕事のリアルな姿が自然と伝わってきます。

社員紹介

Sさん

・北九州支店配属

・低温食品(チルド・フローズン)担当

・入社のきっかけ:学生時代に飲食店のキッチンでアルバイトをしていた経験から、“食に関わる仕事”に興味を持つように。

もともと湖月堂の栗饅頭を知っており、家族や大学の先生から会社の存在を聞いたことをきっかけに説明会へ参加。

特定のメーカーだけでなく、さまざまなメーカーの商品を扱える商社という立場に魅力を感じ、入社を決めた。

Yさん

・北九州支店配属

・ドライ食品・酒類担当

・入社のきっかけ:実家の近くに湖月堂の店舗があり、地元ではよく知られた存在だったことから会社名を認識。

“地元で働きたい”という思いが強く調べる中で、湖月堂とは別のコゲツ産業という食品商社があることを知る。

食べることが好きで、一つのメーカーに縛られず多様な商品を扱える点に惹かれ、入社を決意。

Wさん

・福岡支店配属

・ドライ食品・酒類担当

・入社のきっかけ:大学では生物・農学系を専攻し、もともと食品業界を志望。

合同説明会でコゲツ産業を知り、商品提案だけでなく売場・物流・地域特性まで考える営業の仕事に面白さを感じた。

“新規開拓よりも、既存のお取引先と関係を深めていく営業スタイル”に魅力を感じ、入社。

食品の世界に飛び込んだ理由 ― 食べるのが好き、地元で働きたい。その先に見えた“商社という選択”

S:僕は湖月堂の栗饅頭を昔から知っていて、地元にある身近な会社っていう感覚がずっとあったんだよね。

Y:わかる。僕も実家の隣が湖月堂で、子どもの頃から名前は当たり前に聞いてた。

S:学生の頃に飲食店でアルバイトしていたのもあって、“食に関わる仕事“がいいなっていう気持ちは自然とあったな。

W:僕は農学系だったから、食品に関わる仕事自体には前から興味があって。でも正直、最初はメーカーの方がイメージしやすかったんだよね。

Y:就活始めた頃って、“食品業界=メーカー”って思いがちだよね。

W:そうそう。でも説明会で話を聞いて、“商社って、こんなにいろんなメーカーの商品を扱うんだ”って知って、一気に視野が広がった感じがしたよ。

S:一社の商品を売るんじゃなくて、お店に合わせて組み合わせて提案できる。それって営業として面白そうだなって思ったな。

Y:食が好きとか地元で働きたいっていう最初はふわっとした理由だったけど、商社っていう選択肢を知って、仕事としてのイメージがちゃんと形になった感じだったよね。

入社前の営業イメージは“売り込む仕事”。でも実際は“関係を深める営業”だった

Y:入社前は、営業ってもっと“売りに行く仕事”だと思ってたよね。新規開拓とか、数字を追いかけてガンガン行くイメージ。

S:うん。正直、話すのが得意な人が向いてる仕事って思ってた部分もあったな。

W:僕も同じ。説明会では営業って聞いてたけど、実際に何をするのかまではちゃんと想像できてなかったよね。

Y:研修で先輩の同行をしたときまず驚いたのが、新規で飛び込むよりも昔から取引している得意先とのやり取りが中心だったこと。

S:“売り込む”というより、『最近どうですか?』『この前の商品、どうでした?』っていう会話から始まる感じだったよね。

W:しかもただ雑談してるわけじゃなくて、その中で売れ行きとか棚の状況とか、ちゃんと仕事の情報を拾ってるのが印象的だったよ。

Y:数字の話も多いけどただ数字を出すんじゃなくて、“この価格なら、このお店でどう動くか”まで考える必要があるよね。

S:見積りを作るときに小数点第2位まで見るって聞いたときは、そんなに細かいんだって正直びっくりしたな。

W:でもその数字がそのまま店頭価格になって、お客さんが手に取る値段になるって考えたら、適当に出せない理由もすごくわかったよ。

Y:営業って話す力だけじゃなくて、数字を見る力とか、考える力も必要なんだなって。

S:“関係を積み重ねて、少しずつ信頼を増やしていく”営業。想像してた営業とはいい意味で全然違ったよね。

W: “売る仕事”というより、“一緒に考える仕事”って表現の方が近い気がするな。

8か月の研修で知った、“食品が店頭に並ぶまでの舞台裏”

S:研修で一番印象に残ってるのは、やっぱり冷凍センターかな。寒いとは聞いてたけど、想像してた寒いとはレベルが違った(笑)。

Y:実際に中に入ってみて、“この環境で毎日働いてる人がいるから、当たり前に商品が並んでるんだ”って思ったよね。

W:物流って正直、運ぶだけだと思ってた。でも温度帯ごとに管理の仕方が全然違うし、在庫の置き方ひとつにも理由があるんだよね。

Y:研修でセンターに入ったことで、営業って商品を売るだけじゃないんだなって気づけたよ。

S:そのあと支店研修でいろんな拠点を回って、売り場を見る視点も変わったよね

W:うん。地域によって売れる商品が全然違うし、棚を見るだけで地域らしさが出てるのが面白かった。

Y:スーパーの見え方も変わったよね。前は何も考えずに買い物してたのに、なんでこの商品がここに多いんだろうとか、自然と考えるようになったな。

S:価格とか並び方も気になるし、日常の買い物がそのまま仕事の勉強になる感じ。

W:研修を通して、食品が店頭に並ぶまでの裏側に、本当に“たくさんの人が関わってるんだな”って実感したよ。

メーカー×得意先、その“真ん中”に立つ商社の醍醐味

W:メーカーの勉強会でパスタの食べ比べをしたのは、すごく印象に残ってる。ただ試食するだけじゃなくて、『この麺はここを変えたから、食感がこうなってます』とか、構造の話まで聞かせてもらって。

S:原材料とか配合の違いで、あんなに変わるんだって思ったよね。

W:そうそう。その話を聞いたあとに、“じゃあこの特徴、どうやってお店に伝えるか”って考える時間があって。ただ美味しいだけじゃなくて、どこを強みにして提案するかを考えるのが、意外と難しかったんだよね。

Y:商談前の準備も想像以上に多いよね。サンプルをメーカーにお願いしたり、売り場で使えそうな販促ツールがあるか相談したり。

S:メーカーも忙しい中で対応してくれるから、“この商品をどう売りたいか”っていう想いも、ちゃんと聞きながら進めないといけないよね。

Y:その上で、今度は得意先の状況を見る。このお店にはどんなお客さんが多いかとか、今どんな商品が動いてるかとか。

S:僕は初めてメーカーと価格や納期の商談をやらせてもらったとき、話しながらここを少し調整できたら、こういう提案ができそうだなって考えてて。

Y:いい条件をもらえたとき、ちょっと嬉しいよね。

S:うん。その条件をもとに、得意先にどう提案するかまで考えて、実際に話が通ったときに、あ、商社の営業ってこういう仕事なんだって実感したよ。

W:メーカーの想いと、お店側のニーズをそのまま伝えるだけじゃなくて、“両方がうまく噛み合う形に整える”。

Y:どっちか一方だけを見てても成り立たない仕事だよね。

W:その真ん中に立って、“人と人、商品と売り場をつないでいく”のが、商社の一番おもしろいところなんだなって感じたな。

数字の先にある責任 ― 食を支える“ライフライン”としての使命感

S:見積りを作るようになってから、数字の重みを前より強く感じるようになったよ。

Y:その数字が、そのまま店頭価格になるって思うと、間違えられないって自然に思うよね。

W:研修の中で、欠品の話とか年末商戦の準備の話を聞いたとき、“食ってインフラなんだな”って実感したんだよね。

S:年末の商品が夏から秋ぐらいにかけてもう動き始めてるって聞いて、正直そんなに前から考えるんだって驚いた。

Y:天気とかニュースひとつで需要が変わるし、それを見越して動いてる先輩たちを見て、責任の大きさを感じたよ。

W:先輩たちの仕事を見てると、電話しながら見積を作って、同時に別の調整もしてて、本当に手が2本じゃ足りないなって思ったよね(笑)

S:しかもそれ全部がつながってるから、どこかでミスするとお店やお客さんに影響が出ちゃう。

Y:災害やサイバー攻撃で工場が止まったときの話も聞いたけど、そういう“想定外の場面でどう動くか”も、この仕事の一部なんだなって。

S:だからこそ、ちゃんと向き合わないといけない仕事だって、研修を通して自然と感じるようになったよね。

働きやすさの理由は“人”。先輩の存在が背中を押してくれる環境

Y:やっぱり一番大きいのは“人”かもしれない。研修中もそうだったけど、わからないことを聞いたときに、嫌な顔せずにちゃんと手を止めて教えてくれる先輩ばかりで安心したよね。

S:そうだよね!『まずは一緒にやってみようか』って言ってくれるのは、すごくありがたいよね。いきなり任されるんじゃなくて、横で見てもらいながら少しずつやらせてもらえる感じ。

W:配属が決まってからも、『最初は緊張すると思うけど、焦らなくていいからね』って声をかけてもらって。そういう一言があるだけで、だいぶ気持ちが楽になったな。

Y:仕事のことだけじゃなくて、『最近どう?』みたいな雑談も普通にできるのがいいよね。

S:先輩たちがちゃんとプライベートも大事にしているのを見るのも、安心材料だった。ゴルフ行ったり、カラオケ行ったり、ライブ行ったり。

W:仕事の話をしてても、『この日は休み取っていいから』とか、無理させない前提で話してくれるのが印象的だったよね。

Y:有休も取りづらい空気は全然なくて、“ちゃんと休んで、また頑張ろう”っていう雰囲気があるんだよ。

S:同期同士で情報交換できるのも大きいよね。配属は別々だけど、『今こんな感じだよ』って共有できるだけで、気持ちが楽になるし。

W:“1人で抱え込む仕事じゃないんだな”って、人との関わりの中で自然と感じられる環境だよね。

おわりに

食品が店頭に並ぶまでに、どれだけ多くの人が関わっているのか。3人が研修を通して実感したのは食品商社の仕事が、毎日の暮らしを裏側から支えているということでした。

メーカーと得意先。物流と営業。数字と現場。それぞれをつなぎながら、食品は当たり前のようにお店に並んでいる。

挑戦を見守ってくれる先輩がいて、同じ目線で話せる同期がいて、若手でも少しずつ仕事に向き合っていける環境がある。

食品の仕事は思っていた以上に幅が広く、奥が深い。実際に現場を知ることで、その面白さが少しずつ見えてきます。

3人の会話が、食に関わる仕事ってちょっと気になるかも、と思うきっかけになれば幸いです。