福岡県北九州市を拠点とするコゲツ産業株式会社のリクルートサイト。コゲツ産業社員が語る、食品卸売業の魅力と挑戦。自らのアイデアを形にする彼のキャリアストーリーを紹介します。
幅広い経験が成長を支える食品卸売業の世界
2018年にコゲツ産業に入社したMさんは、現在、低温食品課で主任を務めています。熊本支店でのアルバイト経験からコゲツ産業に魅力を感じ、社員となったMさんは業務の幅を広げ、北九州支店へと異動。入社の経緯や現在の業務について詳しく語っていただきました。
入社のきっかけ
私がコゲツ産業に入社したきっかけは、元々熊本支店のフローズンセンターでのアルバイトです。始めたきっかけは、給料や時給が良かったという理由でコゲツ産業を選びました。当時は、どんな会社かよく分かっていなかったのですが、実際にアルバイトをしてみて、会社の雰囲気や仕事のやりがいを感じ、正社員として働くことを決意しました。
アルバイトを始めた頃はもちろん、会社の全体像はほとんどわかっていませんでした。ただ、荷下ろしや入荷作業を通じて、少しずつ仕事の内容や業界の特性を理解していったんです。
業務内容と成長の実感
現在、私は低温食品課で働いています。具体的には、日配関係のチルド商品を取り扱っています。日配とは「日常配送」のことで、日常的に消費者に供給される食品や商品などです。例えば、納豆や豆腐、牛乳などの商品ですね。チルド商品というのは、冷蔵庫の中で保存されるようなものを指しますが、これらを管理し、適切に流通させることが私たちの仕事です。
さらに、冷凍食品やアイスクリームなどのフローズン商品も扱っています。これらの商品は、品質を保つために厳密な温度管理が必要で、流通の過程でミスが許されない部分があります。そのため、非常に責任感のある業務だと感じています。
今年の2月に熊本支店から北九州支店に異動となったのですが、北九州では、地元の大手スーパーマーケットのチルド業務を担当しています。不安なことよりも、新たな挑戦や学びも多く、日々成長を感じることができています。
振り返ってみると、コゲツ産業でのキャリアは、アルバイトから始まり、社員としての責任を徐々に引き受けてきたことで、自分自身の成長を感じることができています。最初は業界について何も知らず、アルバイトとして始めた仕事でしたが、今では主任として、業務の管理やチームのリーダーシップを担う立場にあります。
自分が学んできたことを次の世代に伝えていく立場になれればと思っています。

営業業務への取り組み
最近、私の業務には営業活動も含まれるようになりました。具体的には、担当するスーパーマーケットにどのような商品がニーズに合っているかを提案したり、逆に不足している商品について問い合わせを行ったりしています。以前のアルバイト時代は、商品の入荷や出荷作業が主な業務でしたが、今では営業の視点も取り入れることで、より広範な業務を経験しています。
営業を担当することで、お客様の声を直接聞く機会が増え、商品の改善や新商品の開発に役立てることができます。また、営業を通じて得られる市場の動向やニーズは、業務に大きな刺激を与えてくれています。単なる卸売業だけでなく、ビジネス全体を俯瞰する視点を持つことができるようになりました。
知識と経験の深化
入社してから約7年が経ちますが、その間に多くの知識と経験を積むことができました。
特に、取引先ごとの利益率の計算、見積もりの作成などは、ビジネスパーソンとしての視点が養われ、業務の効率化や改善提案にも積極的に取り組むようになりました。また、チームリーダーとしての役割も担うようになり、後輩の指導やチーム全体のマネジメントにも力を入れています。

物流インフラの奥深さ
私たちが日常的にスーパーで購入する食品には、実は多くの物流や計算が絡んでいます。アルバイト時代は、その複雑さに気づかず、単に商品を並べる作業だと思っていましたが、今ではその背後にあるビジネスの仕組みや物流の重要性を深く理解するようになりました。
例えば、私たちの業界では、商品の価格設定や流通コスト、さらには電気代や人件費などを考慮して利益を出さなければなりません。業務を通じて、消費者に提供される商品の価格や品質がどのように決まるのかを実感できるようになりました。また、物流インフラが停止すると、消費者に大きな影響を及ぼすことも痛感しています。
冬場には雪や路面凍結の影響で配送が滞り、商品が届かなくなるリスクがあります。特に年末は、チルド商品や賞味期限の短い商品の需要が高まるため、配送の遅延は売上に直接影響するだけでなく、クリスマスなどお客様が楽しみにしているイベントにも影響を与えかねません。実際、過去の年末繁忙期に雪の影響で配送が遅れたことがありました。その際、商品が遅れても賞味期限内に届くよう調整するなど、迅速な対応が求められました。
この経験から、物流の安定性や災害時の対応策の重要性を実感しました。こうした体験は、私自身の業務に対する視点を大きく変え、より責任感を持って仕事に取り組むきっかけとなりました。
災害時の物流とその重要性
私がコゲツ産業に入社してから、物流が完全に止まるような大きなトラブルは幸いなことに経験していません。しかし、入社前には熊本地震があり、当時の熊本支店の状況は非常に厳しかったと聞いています。地震によって多くの物流が滞り、スーパーに商品が届かない状況が続いていたそうです。
その時、私自身はまだ学生で、被災地での混乱や商品不足を目の当たりにしました。スーパーの棚が空っぽで、食料品が全く手に入らない状況が続きましたが、そんな中でも地元のスーパーマーケットは、何らかのルートを確保して、パンや日用品を提供してくれていました。この経験を通じて、物流がどれだけ社会にとって重要なインフラであるかを実感しました。
今、自分がその物流の一端を担っていることに、改めて大きな責任を感じています。物流が止まると、消費者にとっても、社会全体にとっても大きな影響が出ることを理解しており、日々の業務を通じて、安定した供給を維持することがいかに重要かを痛感しています。
提案した商品の成功体験
これまでの業務の中で、一番印象に残っているのは、自分が提案した商品が実際に店頭に並び、消費者に受け入れられた時の達成感です。特に、営業業務に携わるようになってから、自分の提案がダイレクトに結果に繋がる場面が増えました。
例えば、ある新商品の提案が通り、その商品が店頭に並んだ瞬間、そしてそれが消費者に購入されていく様子を見ると、自分の仕事が社会に貢献していることを実感します。これは、単に売上を上げるだけでなく、消費者に喜んでもらえる商品を提供できたという喜びでもあります。
このような経験は、私にとって非常に貴重であり、今後も多くの人に喜んでもらえる商品を提案していきたいというモチベーションになっています。


今後の目標と挑戦
今後の目標としては、さらに多くの担当を持ち、より多くの提案を行えるようになることです。現在は、上司と一緒に業務を行いながら学んでいますが、将来的には自分一人で担当を持ち、独自の提案や企画を立ち上げていきたいと考えています。
そのためには、業務の効率化や自分自身のスキルアップが必要であり、日々の業務を通じて学び続けることを大切にしています。
これから新たに担当が増えた際にも、スムーズに業務を進められるようにするための準備をしっかりと行っていきます。新しい挑戦が待っていることにワクワクしていますし、その挑戦を通じて自分自身を成長させ、会社に貢献していきたいと思います。