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改善と効率化の先に、
物流の未来を築く

2014年入社
営業本部 物流部 係長兼広島ドライセンター長
S. K

福岡県北九州市を拠点とするコゲツ産業株式会社のリクルートサイト。物流部門を牽引する社員が、入社からの改善活動や在庫管理システムの導入を通じて得た経験を語ります。物流の未来を見据えた挑戦と成長への思いを、新卒採用向けに詳しく解説。

コゲツ産業の成長を支える物流部門

コゲツ産業に2014年に入社し、現在11年目を迎えるKさん。入社当初は営業としてスタートしましたが、2年目から物流部門で活躍し、今では物流部の中心的存在となっています。彼のキャリアは、コゲツ産業の物流改善チームでの取り組みから始まり、その後も物流部門での業務に携わり続けています。

入社のきっかけと初期のキャリア

私がコゲツ産業に入社したのは、地元福岡で就職ができればと考えていたからです。全国規模での転勤が伴う職種よりも、地元で安定して働ける場所を探していました。入社1年目は営業としての研修を受け、2年目からは物流部門と営業の改善チームに配属されました。この時点で、物流という新しい分野に対する知識は全くなく、すべてが一からのスタートでした。

配属となった物流改善チームでは、物流業務の効率化と品質向上を目指して取り組みを始めました。コンサルタントの方々と一緒に、センター内での作業効率をどう改善できるかを学びつつ、納品品質の向上を目指してきました。物流に関してはまったくの初心者だった私にとって、この経験は非常に新鮮で、学ぶことが非常に多かったです。特に、商品の流れを理解し、それが最終的に消費者に届くまでの過程を知ることで、物流の重要性を実感しました。

課題と改善への挑戦

物流業務に携わる中で、日々直面する大きな課題は、効率化とコスト削減です。特に食品の卸売業では、単価が安いため、どのように効率を上げ、低コストで運営できるかが大きな課題となります。私たちは、常に現行の作業プロセスを見直し、より良い方法を模索し続けています。作業の順序や商品の配置など、改善すべきポイントは日々の業務の中で常に見つかります。

物流業務の改善は、一人の力だけでは実現できません。現場で作業する一人ひとりの意見を尊重し、どのような問題に直面しているかを全員で理解することが非常に重要になります。作業効率を向上させるためには、現場との連携を強化し、一緒に課題解決に取り組むことが求められます。このプロセスには、コミュニケーションが欠かせず、それが難しい部分であり、同時にやりがいを感じるところでもあります。

初めての改善プロジェクト

私が初めて取り組んだ改善案は、コゲツ産業のドライセンターでの業務改善プロジェクトでした。このプロジェクトでは、一部エリアの動線を最適化するという重要な任務を任されました。具体的には、商品の配置や棚の向きを徹底的に見直し、作業者の動きを効率化することが主な目標でした。この取り組みには多くの時間と労力を要しましたが、結果として大きな成果を上げることができました。

まず、現状の作業フローを詳細に分析し、無駄な動きや非効率な配置を特定しました。その後、チームメンバーと協力して、より効率的な商品配置と作業動線を設計しました。この過程では、作業者の意見も積極的に取り入れ、現場の実情に即した改善案を作成することに注力しました。

改善案の実施後、驚くべき結果が得られました。元々5~6人で行っていた作業を、わずか3人で完了できるようになったのです。これは、作業効率が約50%向上したことを意味します。この成果は、単に人員削減というだけでなく、作業者の負担軽減や、他の業務に人員を再配置できるという点で、様々な点で改善できたことを意味します。

このプロジェクトは、規模こそ小さいものでしたが、目に見える形で大きな成果が得られたことが私にとって大きな自信となりました。この経験が、その後の改善活動への積極的な取り組みにつながり、私のキャリアにおける重要な転換点となりました。

物流業務の幅広い役割

現在の物流部での業務は、改善活動だけでなく、様々な役割を担っています。お客様の物流センターに対する提案や、物流部全体の動きを分析する資料作成なども行っています。最近では、新たに立ち上げる物流センターの提案や、既存のセンターの改善提案も含め、プロジェクトベースで取り組むことが増えました。 私たちの仕事は、ただ物を運ぶだけでなく、どのように効率的に、お客様のニーズに応える形で物流を管理・運営していくかが重要です。物流業務において、最も大事なのは、お客様の信頼を守ることだと考えています。営業がどんなに優れた販売活動をしても、物流で遅延やトラブルが起こると、その信頼は一気に崩れてしまいます。
特に、トラックの急な故障や事故が起きた場合、代替のトラックを手配したり、お客様との対応を迅速に行わなければなりません。また、天候による影響で商品の配送が困難になることもありますが、その場合でも柔軟に対応できる体制を整えています。

在庫管理システムの導入とその困難さ

最も大変だった仕事の一つに、各物流センターに在庫管理システムを導入するプロジェクトがありました。このプロジェクトでは、既存のセンターに新しいシステムを導入するため、作業方法の見直しや管理体制の変更が必要でした。私と上司の二人で、全てのセンターの立ち上げを担当し、何ヶ月もかけて準備を進めてきました。 このシステムの導入は、過去に失敗したこともあり、今回の導入に対しては非常に慎重に取り組みました。メーカーとの打ち合わせや現場での調整など、すべてが大変な作業でしたが、その分達成感も大きかったです。物流業務において、デジタル化は避けて通れない道です。紙ベースで行っていた作業をデジタル化することで、業務の効率化が進みますが、その移行には多くの困難が伴います。 在庫管理システムの導入もその一例で、デジタル化に向けた準備や現場での適応が求められました。

私たちは、その変換期において、多くの課題を乗り越えてきましたが、その結果として、より効率的で正確な業務が実現できたことに誇りを感じています。

物流部門のさらなる発展を目指して

今後の目標としては、まだまだ物流業界での知識を深め、他社との意見交換を通じて新たな知見を取り入れていくことです。物流部門は比較的新しく、私自身もまだ学ぶべきことが多いと感じています。物流は今後もますます重要性を増す分野ですので、その発展に貢献できるよう、日々勉強を続けていきたいと考えています。コゲツ産業の物流部門は、以前は単に商品を保管し、指示通りに出荷するだけの部門でした。しかし、物流コストの高騰や食品業界における作業の過酷さが問題視される中で、業務改善の必要性が高まりました。そこで、物流部門が新たに設立され、改善活動が本格的に開始されたのです。私が入社した頃に始まったこの取り組みに、携わることができるのは大変意義深いものがあります。

物流業務の改善は、会社の成長に直結する重要な取り組みです。従来のやり方にとらわれず、新たな方法を模索し続けることで、効率化を進め、コストを削減してきました。特に、在庫管理システムの導入など、デジタル化を進めることで、業務の精度とスピードが向上し、結果的にお客様へのサービスも向上しました。今後もこのような改善活動を続け、さらに高いレベルの物流サービスを提供していきたいと考えています。

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